かつて病院に勤務していた私は、

「なぜか仕事のやる気が出ない」

という悩みを抱えていました。

本音というものを誰かに話すなんて
考えたこともなく、

誰かに悩みを相談したことが
ほとんどない私でしたが（笑）

1冊のライフコーングの本に出会い、
そのライフコーチに悩みを
相談することができました。

すると、

1年以上かかえていた悩みの原因が

たった5分の会話でわかるという

衝撃の体験をしました。

それが、コーチングとの出会いでした。

驚いた私は、そのコーチに

「コーチングを教えて！」と頼みこみ、

コーチ養成講座を

受講することになりました。

コーチングとヨガで学んだことは、
本質的には同じでした。


”自分の心と身体の感覚を感じること”


”自分と向き合い、
ありのままの自分を受け入れること”

たくさん自分と向き合い、
あるとき気が付きました。


今まで、自分の気持ちを
感じないように生きてきたこと。

自分を押し殺し、
自分らしく生きてこなかったことに。

私は物心ついた頃から
人に心を閉ざしていました。

誰かと心が通い合う、と感じたことは、
人生で一度もありませんでした。


学校にも家庭内にも、
心が安らぐ場所はなく、

小学生のころから、
「人生は孤独で虚しい」と思っていました。

人の役に立つ仕事ができたら、虚しさがなくなり、

誰かとのつながりを感じることができると思い、

親に医療関係の仕事をすすめられたことから、

病院の仕事につきました。

仕事はやりがいはあったものの、

上下関係が厳しい人間関係や、

物理的にも精神的にも負担の大きい環境に

次第に仕事がつらくなっていきました。

そんな中、冒頭の
「仕事のやる気が出ない」という
悩みが生まれたわけです。

私の心は、「仕事をやりたくない」と言っていましたが、

自分が仕事をやりたくないということにも、

何年も気づきませんでした。

コーチングでやっとそのことに気が付いたとき、

仕事を辞めて何がしたいのか、
わかりませんでした。

自分と向き合い続け、

過去の自分を受け入れられたとき、

今まで家族・友人・職場の人たちなど、

まわりの人達に合わせようとして

自分を押し殺してきたこと、



そうするために、

自分の気持ちや本音を

感じないようにしてきたことに気づきました。

 

そして、自分にとってコーチングとヨガが

本質的に同じである意味もわかりました。

自分の気持ちを無視してきた私にとって、
ヨガは

「身体と心の感覚を、じっくり感じる」

初めての経験でした。



いつも未来や過去ばかり考えている状態から、

「今・ここ」に集中できること、



ひたすら自分に集中して、

身体と心の感覚を

感じることができること。

どちらも、ヨガだから、
できたことでした。



私はヨガを続けることで、

”自分”を感じる練習を重ねました。




コーチングとヨガの講座を終えたころ、


私は人生で初めて、

”人とつながる”感覚を

味わうことができました。




自分の周囲の環境が変わらずとも、

「孤独で、虚しい」と感じる世界から、

「誰かとつながっていて、満ち足りている」

と感じる世界になっていました。




コーチングとヨガはどちらも、

自分らしい人生を歩むための鍵でした。